12.別々の道

会話を楽しんだ後、ジミーは休憩時間を終え、コックピットに戻った。

しばらく経つと、本部から連絡が入った。

「各スペースシップに告げる。 世界政府は今後の対策として各船を 別々の惑星に移住させるということを決定した。 これは現在の人口を一つの惑星では支えられないと判断したためだ。 キャプテンはこの連絡を国民に連絡して欲しい。 尚、1時間後に各シップから小型宇宙船を発射させ、 身内や友人を移動させて欲しい。 各シップの各部屋の国民名簿は、既にオンライン接続が完了している。 これを利用して探すように伝えて欲しい。以上」

数週間の間、身内や友人は移動を完了した。 一時的に国民はパニック状態に陥ったが、 全体としては特に問題はなかったようだ。 さらに数週間後、本部からまた連絡が入る。

「各スペースシップへ告げる。 この通信終了後、こちらからの誘導式オートパイロットを解除する。 今後、我々はそれぞれ別々のルートにて最適な惑星を探すことになる。 シップの機長は責任を持ってシップを運行し、担当者は 今後起きるであろう問題を解決し、最適な惑星を発見して欲しい。 ではこれで通信を終了する。各シップの幸運を祈る」

こうして各シップは宇宙へと展開した。

しばらくジムは黙っていると他の乗務員の会話が耳に入ってきた。


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