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法医昆虫学

担当:長官
昆虫達は世界中、誰よりも早く事件現場に駆けつける!!
法医学が分かる「法医学の窓口」もご覧下さい。

序章.法医学

法医学」は多くの学問に支えられており、 「法医歯科学(法歯学)」などがある。 今回は、日本では確立していないが、 近年注目を浴びる法医昆虫学に迫ってみよう。

一章.CSIと法医昆虫学



(C)CSI
テレビ番組
CSI 〜科学捜査班〜


名前:ギル・グリッソム
専門:昆虫学
学歴:UCLA(生物学学士号取得)

CSIの主任を務める。 信条は「科学捜査を学びたければ、まず最初にそれ以外の全てをマスターすること」

CSIは科学捜査を駆使し、たった少しの証拠から犯人を 追いつめるというアメリカのテレビ番組で、 有名テレビ番組「24」 「ER 緊急救命室」などの 視聴率を超え、注目を浴びている。 この番組の中で主任ギル・グリッソムの専門が昆虫学であり、 時にその知識は犯人へと導く大きな指針となる。次章からは実際の法医昆虫学の歴史などを紹介してゆく。

二章.法医昆虫学の歴史

昆虫を用いた事件捜査の最初の記述は1235年に 宗慈が記した「洗冤録」の中に出てくる宋の捜査官を描いたものだといわれている。 この捜査官はある村の村民が鋭利な凶器で殺されている事件現場を見て その事件を解決するために、村民とその鎌を集めた。 すると、ハエがある一人の村民の鎌に止まった。 捜査官がこの村民に事件のことを問いただすと、彼は殺したことを自白した。 彼の鎌には被害者の血液が付着していたのだ…、 この事件ではハエが死体を探し出せる能力があることを示している。 しかし、法医昆虫学は現在に至るまでほとんど研究が行われることは無かった。 近年、死亡時刻の工作や証拠隠滅など巧妙な凶悪犯罪が世界各地で見られるようになり、 科学捜査のレベルも上がった。そして、近年アメリカで注目を浴びている学問。それが法医昆虫学だ。

三章.法医昆虫学の要。昆虫。

昆虫は世界中で繁栄し、実に80万種以上が発見されている。 クチクラという外骨格に覆われていて、この構造上、 ある一定のサイズ以上には大きくなることが出来ない。 昆虫は頭・胸・腹部の三つの構造から成っており、脚は6本、羽は2対あるのが特徴である。


犯人へと導く科学的データ、検証…
引き続き「法医昆虫学(続編)」をご覧下さい。