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恐竜絶滅の謎(続編)


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5.仮説に求められる条件

様々な仮説が提唱されているが、 必ずといってよいほど矛盾が生じている。 そこで、その絶滅の条件として満たす必要があるポイントを掲載する。


上記の表を見て気づかれた方もいらっしゃるかもしれないが、 生物の大きさの関係で「絶滅した生物>説滅しなかった生物」 の関係を明記した。 絶滅した生物と絶滅なかった生物の関係は 古くから言われてきた体毛の有無ではなく、 その大きさが関係している可能性が高いと言えるだろう。 もちろん、恐竜以外の生物でもこれは言える。 そのため、あまりにも大きい生物である 翼竜・首長竜(これらは恐竜ではない)などもあまり にも大きすぎたために絶滅したと考えられる。 しかし、この際には「恐竜だけが全て絶滅した理由」 を説明する必要がある。 だが、先ほど挙げたように一部の恐竜は進化により 鳥類へと進化した可能性が高いことが最近の研究で分かってきた。 もちろん、それだけでは恐竜だけが完全に絶滅して他の生物が 生き残ったという完全な理由にはならないだろう。 そこで、最初に述べた内容と少し 似たような内容になるが、 恐竜の体の仕組みなどについて考えてみる。

7.恐竜の体の仕組み

「恐竜=巨大」というイメージは誰もが共通して持っている。 しかし、「それほどの大きさの生物が果たして生存できていたのか?」 と考える者は少なかった。しかし、最近になり一部の研究家 はこの点に注目し始めた。そして、本格的に 恐竜の歩行のメカニズムの研究を行ったのはスタンフォード大学だ。 スタンフォード大学はハーバード大学と並び、権威がある 大学だが、そこで行われた結果は「現在の環境(特に重力) では、歩行するほどころが、大型(100トン以上)の恐竜 では起き上がることもままならなかっただろう」という結果が出た。 しかし、化石に残された足跡からは 「肉食動物は20キロ〜30キロ」で歩行できたという報告が出ている。 これらの矛盾から「スタンフォード大学の研究報告が間違えているのでは?」 という意見が寄せられそうだが、そのようなことはないようだ。 現在陸上に生存している一番大きな生物に対し、この研究の 行ってみると歩行速度など正確な値が出たのだ。 では簡単に生物の大きさが及ぼす影響について考えてみることにしよう。


上図は、単純な立体を拡大したものだが、 例を挙げた上図の体積は27倍にも変化する。 これは同様に27倍のエネルギーが必要だという事も表している。 次に、筋肉・骨について考えてみよう。 筋肉は筋繊維が独立して力を生み出しており、 その力の合成の結果が、筋力と考えられる(計算は平面として考えられる)。 つまり、体積(必要なエネルギー)は3乗に比例するのに対し、 筋肉・骨は2乗で比例する。そのため、体積が大きく なると速度を落として歩く必要が出てくるのだ(低年層に対応出来るよう仕事率などの公式は省略)。

恐竜の大きさが及ぼす影響を述べた上で、次は恐竜の 形が及ぼす影響について考えてみる(最初に少し触れたが再度説明する)。 そして、これが大きさ以外に考えられる 絶滅しなかった生物と絶滅してしまった恐竜の 大きな違いでもあるのだ。


8.新たな仮説


前章で恐竜の体が及ぼす影響を述べてきたが、 恐竜の成育について一部の研究者は 「現在の環境では恐竜は 生存できないのではないか」という可能性を示唆している。 その中でも重力について取り上げられることがある。 重力変化の理由としては「地球全体の質量が大きくなった」 「他の惑星の引力が強かった」など が考えられるが、質量が大きくなったのであれば、 全ての生物が絶滅している可能性が高い。 最近、一部で話題になったのは地球の引力に捉えられた 惑星が地球の自転を弱め、 遠心力が弱まったために重力が増加し、その結果、 恐竜が絶滅したという仮説だ。 また、投稿では「月がその正体である可能性がある」 と寄せられたが、月は恐竜絶滅よりも さらに昔から存在していたと考えられている。 自転速度が関係しているならば「中世期、地球の極付近 に生息していた恐竜が小型」 「火山が頻繁に起きていた」という説明が成り立つかもしれない。 様々な仮説を立てる事は研究のうえで大切なことであり、証明する には研究データを集め、その仮説に対しての矛盾を解決することも求められる。 恐竜に関する研究については 日々、新種の恐竜などが見つかっており、今後はさらに 中国など研究があまり進んでいなかった地域などでも研究が盛んに 行われる事によって少しずつパーツがそろってくるだろう。 そのため、このページをご覧になられている場合には 有力な仮説などが変わっている可能性も高い事を理解していただき、 恐竜専門サイトでない当サイトでは 全て敏速に更新してはいないので これを機会に、年に一回程度幕張メッセなどで行われる展示会や、 恐竜博物館などに友人・恋人・家族 などと楽しみながら恐竜の世界に浸って欲しいと願っている。
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