19.度重なる決断
向こう側に立っているのは明らかに人間に似ていた。 ジミーは驚いて研究者を呼び出し、質問した。 「これはどういうことなんだ? なぜ我々に似た生物が存在しているんだ? 生物が存在していたとしてもどの生物が残るのかは全て偶然 に委ねられているのではないのか?」 「はい。基本的にはそうですが、 この地球環境プログラムは地球形成を もとに作成されたものであり、"ニンゲン"に似た 生物が生き残る可能性は大いにあります」 「・・・・・・」 「こうなっては、この惑星は彼らのものではないか…」 ジミーはつぶやくように言った。 その後、ジミーはシップ内の乗客にこの事実を告げ、 今後の対策について「干渉(この惑星に居住する)」か、 「不干渉(他の惑星を再度探す)」という内容の国民投票をした。 結果は、ジミーが想像していた回答とは違っていた… |