検索エンジンで来られた方は「トップページ」から他の不思議もご覧下さい(CRC JAPAN) 航空機の魅力・安全対策(続編) 担当:長官 このページは続きの文章です。検索で来られた方は「こちら」からご覧下さい。 第八章.恐怖のストール(失速) 着陸時に多い問題は最終的に失速である。 通常、パイロットはフラップを操作し、速度を落としても 揚力を最大限に発生させ、失速を防ぐことを心がけているが、 操作ミスにより失速すると機体は急降下し、操作不能になる。 もちろん、解決策はあるのだが、これは高度がある一定以上 がある場合に有効で、着陸寸前では無意味である。 それに、現在のパイロットは失速に慣れていないという。 一昔前のパイロットは訓練で失速を体験し、訓練したが、 現在は失速をしないという前提で行われているために、訓練は少ないという。 雑学.エンジン停止 私たちはニュースなどで飛行機事故の存在を知りますが、 実際には何度も危険な状況に遭っている。 例えばエンジン停止事故。 電気系統から影響されるエンジン停止などもあれば、 鳥をエンジンに吸い込んでいまい、エンジンが停止する場合もある。 しかし、大きな事故が防がれた場合も存在する。 死亡事故などにつながらない場合はメディアでは 放送されないが、これにはパイロット・客室乗務員の 迅速な判断力・協力などがあって防がれる事故である。 例えば以前、4つエンジンがある航空機で 3つが停止した場合もあったが、高度を下げることにより 無事故で着陸したケースもある。 よく「飛行機は安全」といわれているが、 これは車の死亡者数と比べると確かに納得出来るだろう。 飛行機では一つの小さなトラブルが事故に必ずしもつながる 場合が多くない。様々な小さなトラブルが同時に起こった 場合のみ、死亡事故につながる事故が起きるといっても 過言ではない。例えばエンジン停止の時には 夜間飛行よりは昼間飛行のほうが生還できる可能性は高くなる。 第九章.事故を防ぐために… 過去に起きた事故の中には操作方法が分からないために事故を 起こしてしまったという例がある。 例えば着陸をする際に間違えて離陸をやり直すために 自動で上昇を始めるゴー・アラウンドスイッチを押してしまい、 これに気付かずパイロットは着陸を決行しようとして コンピュータは上昇・パイロットは下降を続けたために 失速したという例もある。 私が個人的に思う解決策は最低限の機体の名称・場所の共有化である。 ボーイング社・エアバス社では同じ目的のためのスイッチでも 名称・場所が異なるためにパイロットはマニュアルを読んで 混乱することがあるという。 このように最低限用途が同じで、共有しているスイッチなどは 会議を開き名称を統一するなどの対策を図ることも大切だと思う。 また、それぞれスイッチの色を変えるなどの工夫をし、 スイッチを間違えることがないように改善することも大切なことである ように感じる。 離着陸時に多い失速に対してはこれを防ぐプロテクションは 必要不可欠である。 機械が優先か、人が優先かなどの問題についてはこれからも議論する 必要があると思うが、個人的には「最終的な決断は人」 というような印象を受ける。 雑学.パイロットになりたい場合 今回は航空機のパイロットになる方法を紹介したい。 パイロットといっても、その操縦資格は様々に分かれている。 大きく分けて自家用・事業用があるが、 自家用では単発機・多発機があり、さらに 陸上に着陸するのか水上に着陸するのか の違いによっても分かれている。 事業用では型式といって、B747-400のような 大型機では機体別の資格が必要になる。 では今回は、B747-400のような超大型機のパイロットになる手順を紹介しよう。 尚、自家用機・中型機はこの途中で終了すればよい。 「自家用機単発機(自家用目的単発機の操縦資格。海外取得で約120万円)」→ 「自家用機多発機(自家用目的多発機の操縦資格。海外取得で約80万円)」→ 「計器証明(計器飛行の資格(オートパイロット。海外取得で約100万円)」→ 「事業用機単発機(事業用目的単発機の操縦資格。海外取得で約400万円)」→ 「事業用機多発機(事業目的多発機の操縦資格。海外取得で約400万円)」→ 「B747-400の型式証明(B747-400操縦ための限定資格)」 ・・・以上の資格を順に取得すれば大型機の操縦資格を 取得することが出来る。 また、事業用多発機までは主に海外での取得となる。 もちろん日本でも取得可能だが、 その場合、価格は海外の5倍、訓練期間は6倍になる。 海外での訓練は主にアメリカや、オーストラリアなどで行われる。 海外では日本に比べパイロットが多い、 例えばニュージーランドなどでは羊を追うために ヘリの資格を持っている人も存在し、 国土が広いため移動には航空機を使用する場合が多い。 そのため、以上のような特色が現れている。 海外で取得した場合は日本の資格に書き換えることが 出来るが、その際には「無線資格」も取得する必要がある。 それでは、次に取得方法を説明したい。 最初から大型機のパイロットを目指すなら 4年生普通大学の2年次で航空大学校へ編入するのが 最短ルートである。 その他、4年制普通大学卒業後、 各航空会社の自家養成プログラムに入ることが挙げられる。 最近注目されているのは 実費で、さきほど挙げた手順通りに 事業用多発機の免許を取得し、 各航空会社の採用に応募する方法である。 機体は各社によって異なるが、 以下のような機体が多い。 第十章.航空機を操縦したい。遊びたい。 私が知る限りで専用コントローラーがあり、本格操縦を楽しめる ソフトを少し掲載します。 純戦闘機シュミレーションを除く。離陸・着陸などを重視したソフトのみ掲載 JETでGO!・JETでGO!2 本格旅客機シュミレーション。 JETでGO!はプレイステーション・プレイステーション2 で遊べ、JETでGO!2はプレイステーション2専用で高画質になっている。 JETでGO!の方は着陸がファイナルアプローチ なので初めて飛行機シュミレーションをされる方にオススメ。 また、JETでGO!シリーズ専用の専用コントローラー対応で本格的な気分を楽しめる。 エアロダンシング4 プレイステーション2専用ソフト。 戦闘機ゲームで広く普及している フライトフォース・フライトスティックの専用コントローラー に対応している。 60種類以上の機体が登場し、水陸両用飛行艇など 他のソフトでは体験できないようなものも体験できる。 また特徴的なのは回転翼機(ヘリコプター) が登場することだ。 操作は固定翼機・回転翼機の両方を操縦でき、 空母への着陸や、民間機エスコートなど様々なシチュエーションが体験できる。 フライト シミュレータ 2002 マイクロソフト社のパソコンソフト。 本格仕様の操縦は娯楽だけではなく、 実際のパイロットまでもが家庭で練習用として 使用しているほど。 純正で各種専用コントローラーも発売されている他、 他社からはラダーペダルなども発売されており、 本格操縦気分を味わえる。 雑学.最悪の状況から生き残るためには… 航空機は安全対策が取られているが、事件や事故への対策や、 起こった場合に少しでも生存の可能性を上げられる 方法を紹介する。 まず、事件ではハイジャックが起こる可能性がある。 単にハイジャックといっても計画性無しについ カッとなって起こしたものと 計画性があり政治的なことと結びついているものとでは かなりの違いがある。 ハイジャックされた場合には基本的には従うことが 大切だ。 もし、一人で行っているならば取り押さえることが 出来るだろう。しかし、 数人のテロリスト(特に一部は客になりすましている) だった場合には相手が興奮し、危険である。 時間が経ち、食事などが与えられた場合は 必要最低限の量以外には食べないほうが賢明だ。 その残っているものは犯人に気付かれないように隠す必要がある。 そして、一番気を付けていなければならないことは 「目立ってはいけない」ということだ。 出来る限り相手とは目を合わせてはならないし、 相手から見ても気付くほど意識してはならない。 もし、相手が手榴弾などを使う恐れのある場合には あぐらをかき、両足を椅子の上に乗せておく。 これは、手榴弾を使った際に、足が吹き飛ぶのを防ぐためだ。 無論、相手が空中で使えば、それで終わりだが…。 事故に対しての対策としてはまず 安全な会社を選ぶということだろう。 航空機会社によって事故発生率には違いがある。 日本の航空機会社『JAL』は世界的にみても安全だ。 また、乗っている時間帯も影響する。 当然乗っている時間は夜ではない方が良い。 それは、不時着する際の生存確率が極めて低くなるからだ。 そして、あと服装にも気を配る必要がある。 出来る限り身軽な服装で、出来れば燃えやすい素材を着ないよう心がけるべき だ。また、女性の場合はハイヒールを履いていては生存の 可能性はかなり低くなってしまう。 エンジン停止などにより不時着陸・着水する場合には 生存の可能性が残されているために望みを捨ててはならない。 機内の放送に気を配り、手元に余りがあれば、枕や 布団などを集める。特に枕がある場合にはシートベルトの間に入れる。 これによって内臓破裂を防ぐことが出来るかもしれない。 不時着の場合、脱出後に 後ろを振り返らずに走らなければならない(ボートで逃げなければならない) 時間的余裕があればパイロットは、 着陸の前に燃料を放出しているために爆発しない場合もある。 しかし、突然のトラブルでは全ての燃料放出が間に合わないのだ。 もし、あなたの置かれている状況が墜落ということならば あなたは足や頭をシートに全て収まるようにする。 これは墜落の衝撃で椅子と椅子が衝突した場合に 足や手が挟まれないようにするためだ。 もし、これらの状況で生きていたら幸運だが、 『サバイバル』が始まる。 |