太陽系の天体(解答・解説) 基礎-地球・天文-メインページは「こちら」にあります。 解答(解説もお読みになってください) 【冥王星】地球から非常に遠いが、衛星が1つ発見されたため質量が判明した。 【天王星】自転軸がほぼ公転面内に位置する。 【小惑星】最大の天体でも直径1000km程度で、質量は非常に小さい。 【火 星】大気は二酸化炭素を主成分とし、激しい砂嵐に見舞われることがある。 【水 星】ほとんど大気が無く、昼側の表面温度は400度以上に達する。 【土 星】平均密度は惑星中でもっとも小さく、今では数千本のリングが存在する。 【彗 星】放物線や楕円軌道を描いて太陽系を周回しており、主成分は氷と岩石。 【木 星】この天体の衛星に、地球以外ではじめて活動中の火山が発見された。 【海王星】1989年、縞模様などが発見され、大気が激しく動いていることが分かった。 【金 星】質量や大きさは最も地球に近いが、表面温度は500度に達する。 解説 今回の問題は皆さんの中で「簡単・難しい」という 全く違った意見が出てくるだろう。 というのは忘れてしまった方もいらっしゃるのではないだろうか。 まず最初に覚えておきたいのは惑星の順番である。 太陽から順に 「水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星」 であり、その他に小惑星・彗星などが並ぶ。 今回の問題のレベルからすると順番に 解答していっても問題は無いが、分かりやすい方法は まず惑星を太陽の順番に分かっている性質を思い出すことである。 水星の性質は今回の解答欄の中では 「昼側の表面温度は400度以上に達する」というのが解答につながるヒントだろう。 しかし、あいまいな記憶では、これに決定するには勇気がいる。 よって、確信がなければ次の惑星に移り、消去法で消しても良い。 それでは金星の性質に移ろう。 金星といえば「温度が高い」ということや、「質量や大きさは最も地球に近い」という ことに気付けば選択することができるだろう。しかし、これも 確信を持つ解答としては選びにくいものであった。 つまり、わからない人はとりあえず水星と金星は後に残したほうが良いのかもしれない。 そして、次に地球だが、今回の選択肢には含まれていない。 次に、火星。これがキーポイントになりやすい惑星である。 「二酸化炭素が主成分」ということや「砂嵐」という言葉に ひらめいた人もいらっしゃるだろう。 引き続き木星を考えてみよう。 木星といえば「質量が大きい」ということがイメージとして浮かぶが、 問題文には記載されていない。 「天体の衛星に、地球以外ではじめて活動中の火山が発見された」 ということもよく知られていることではあるが、 一般の方の耳には入りにくい情報だろう。 そして、土星。 これは比較的選びやすいだろう。 「リング(輪)=土星」というイメージはよく定着している。 そして次は天王星。 この文章の「自転軸がほぼ公転面内に位置する」というのは 少し専門的な情報になっている。 皆さんの中にも最後に天王星を埋めたという人もいらっしゃるだろう。 海王星については「縞模様で大気が移動している」という点に注目したい ところである。そして、最後は冥王星。 これは大きな解答のキーポイントになっている。 「太陽から遠い」という文章だけで直感的に選んだ方もいらっしゃることだろう。 そして最後に小惑星・彗星の存在に気付けばこの2つも解答できたはずだ。 この問題文の文章で、個人的に 消去法ではなく、知識を使って正解してほしかったのは 「火星・土星・冥王星・彗星」であった。 理解度チャートグラフ(対象は中学生以上)
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