検索エンジンで来られた方は「トップページ」から他の不思議もご覧下さい(CRC JAPAN)

吸血鬼

担当:長官
悲惨な歴史が生んだヴァンパイア!!
吸血鬼

吸血鬼といえばヴァンパイア、ドラキュラを連想されると思うが、 ドラキュラは物語で出てくるもので、 ヴァンパイアの方が正確である。 吸血鬼は鏡に映らず、 太陽光・ニンニクを嫌い、十字架・聖水を恐れ、 倒すには、胸に白木の杭を打ち込むか、 昼間に焼き払うしかないといわれている。 今回は、世界中で知られているそんな吸血鬼伝説に迫る。

吸血鬼(ヴァンパイア)の起源

なぜ吸血鬼伝説が生まれたのだろうか。 その一つの理由としてペストによる黒死病などの疾病が流行した時に 昏睡状態のまま埋葬された人々がいたということも影響しているという。 後日、掘り出してみると墓の中でもがいた跡があったため、 死者が生き返ったという噂が広まったというのだ。 これは、埋葬時はまだ死亡していなかったということを意味している。 また、吸血鬼(ヴァンパイア)の起源としては以下のような有名な実話がある…

ヴラド・ツェペシュ公爵(1431-1476)
ルーマニアのワラキア公国の君主、ヴラド・ツェペシュ公爵 は別名ドラキュラ公でも知られており、吸血鬼伝説には欠かすことの出来ない人物だ。 ローマ法王の使節はこのように記している。 「ある者は裸にされ生皮をはがれ、ある者は杭に刺され、口からは杭が飛び出している(略)」 また、オスマン・トルコが侵攻してきた時、勝利を収めた彼は 捕虜2万人を生きたまま裸にして串指し、規模は実に幅3キロ、長さ1キロに及んだという。

エリザベート・バートリ(1560-1614)


鉄の処女(アイアン・メイデン)

彼女はハンガリーのトランシルヴァニア地方の 貴族であるバートリ家で産まれた。 15歳で結婚するが、夫は騎士 であるため、留守が多く、不満がたまっていたという。 最初は召使の若い娘達に虐待を行い、その後、若い娘の 血が若返りの薬であるという信仰に取り付かれた。 彼女は若い女性を集めては、針を刺し、首元を切り、 その血を浴びていたという。また、鉄の処女(アイアン・メイデン)という 有名な拷問器具も用いていた。 これは両腕がゆっくりと動き、 人形の前に立っている相手を抱き寄せる仕組みになっている。 もちろん、その腕の扉には杭が付けられている…、 犠牲者は実に600人以上、これに加担した人物は 処刑されたが、彼女は貴族であったので、死ぬまで禁固刑に科せられた。

吸血鬼(バンパイア)の正体と目的

吸血鬼伝説は世界各地で報告されており、 伝説の元になった人物は数多くおり、 彼らのほとんどは血液が重要な意味を持っているといると考えていた。 そのため、この吸血鬼伝説は"信仰が引き起こした悪夢"なのかも知れない。 また、吸血鬼伝説は何かしらの病気とも関係していると考えることも出来る。 例えば血液のヘモグロビンを合成する機序が正常に働かない ポルフィリン症は、光過敏症、皮膚・歯肉の萎縮、歯の変色(赤色)などを示す。 そのため、医学知識が少ない時代では伝説の元になった可能性が指摘されている。
不思議捜査官:山崎「ヴァンパイアとの戦い方」

ヴァンパイアは日光を嫌い、 ニンニクを苦手とするものの、退治することは出来ない。 最も有名なのは心臓に木の杭を打ち込むことであるが、 眠っているところを発見する必要があるのでたいへんである。 十字架は有効な武器だが、信仰が無い者が用いた場合には意味を持たないともいわれている。 聖水も有効な武器だが、手に入れるのは困難である。
当サイト内の関連ページもお楽しみください

微生物


トップページへ戻る