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悪魔とエクソシスト

担当:長官
悪魔とエクソシストの存在!!
序章

悪魔は世界各地で歴史を問わず私たち人類 と関ってきた。科学が発達し、その存在を 全て科学で説明しようという研究も行われてきた。 これは一種の探究心とともに、 悪魔というその恐怖感を取り除こうという試みでもあった。 それでも未だにポルターガイスト現象などで 紙面をにぎわす事がある。 また、映画「エクソシスト」も人気を集め、 映画、遊園地、ゲームなどでも悪魔・お化け屋敷など をテーマとしたものが数多くある。 そう…、常に人の心には恐怖心という 感情が存在しているのだ。 実際には悪魔、幽霊などは異なって区分されているが、 今回はこれらを同じテーマとして包括的に扱い、紹介してゆく。

悪魔

今回は悪魔と幽霊などを同じテーマとして扱ってゆくが、 実際には異なって区分されているので注意が必要だ。 ここでは、今回の中心的な悪魔について紹介する。 悪魔は限定的にいえば、 ユダヤ・キリスト教において神と敵対する存在である。 一般的に知られる悪魔の帝王であるサタンは もともとは織天使の一人である ルシファーであるが、1/3から半分の天使たちを誘い、 神に戦いを挑み、その結果敗北したとされている。 このことから時に、堕天使ルシファーとして呼ばれる。 悪魔にも階級があり、一般的には9つに分けられており、 悪魔の副王であるベールゼブブは蝿の魔王として知られている。

悪魔憑き

悪魔は世界各地の例をみると直接現れる場合もあるが、 人や人形などに憑くことが多々ある。 映画「エクソシスト」は1949年に起きた 事件をモデルとしており、悪魔裁判として知られる アンネリーゼ・ミシェル事件 は映画「エミリー・ローズ」の題材になっている。 悪魔憑きの代表的なものは 神を冒涜する言葉を吐いたり、 時には違う言語を話す場合もあり、 ベッドごと中に浮かぶといった報告も残されている。 また、時に人形は畏怖の的ともなる。 精巧に出来た人形などは夜中に見ると 今にも動き出しそうな雰囲気を感じることがある。 日本では丑の刻参りといったように人形と 人を関連付けて考える風習は有名である。

悪魔と戦う存在、エクソシスト


(C)映画「エクソシスト」

エクソシストとして知られている悪魔祓い師はローマ・カトリック教会 によって任命される。 悪魔祓いは通常4人で行われ、部屋の物は室外に出し、 窓は釘付けされ、綿密な準備の下に行われる。 近年では精神疾患と悪魔憑きの判定など レジーナ・アポストロリウム法王大学が エクソシスト養成の講座を開設し、世界中から注目を浴びている。

歴史に見え隠れする魔術

ナチスのヒトラーや、その親衛隊たちは 魔術を含め、オカルト的な力にのめりこんでいた。 その為、それに対抗し、一部では 各国もこの力に対抗するために魔術師を利用していたといわれている。 魔術は大きく黒魔術と白魔術に分けられており、 テレビゲームなどもよく利用されている。 黒魔術は一般的に闇や悪なもので、 白魔術は光や善などといったものと結びついている。 ゲームでは黒魔術は相手を攻撃する、白魔術は援護・回復 といった内容などに派生している。 また、魔術により悪魔などを召喚しようとする試みも行われてきた。 この際には術者も悪魔の攻撃対象になることがあり、 術者は結界内で召喚したり、悪魔を使役出来るほどの 力、時には寿命、臓器など同等の代価が必要とされている。 術者が身を守るための結界は一般的に良く知られている 星型の図形がよく用いられた(ペンタグラム、五芒星)、 古より万物を構成する要素として様々なものが考え出されてきたが、 当時の西洋では水・火・風、土の四つの構成要素から成り立つという 考えが支持されており、それに精神を加えると5つになることから ペンタグラムとして用いられていた。日本でも「五」と関連するものでは 陰陽五行説がよく知られており、神秘的であるといえるだろう。

歴史上の悲劇、魔女狩り

魔女狩りは悪魔と関係する事件で最も大規模で 残虐な事件の一つである。 密告によって魔女として告発されると 逮捕され、様々な拷問にかけられ、自白した者は死刑、 そうでないものは自白するまで拷問にかけられた。 ほとんどがこの途中で拷問に耐えられずに認め、 開放された人々はほとんどいないといわれている。 魔女狩りは悪魔と契約を結び、神を冒涜する存在 であったという理由で行われた。 しかし、実際にはこの告発は貧乏であるとか、 最近幸せなことが続いているという理由などで行われた。 この魔女狩りが行われた背景は 飢饉や疫病などで人々が死んでゆく中、 なぜ神は救ってくれないのかという 教会への不信感が募っていく中、 この不信感を取り除くために魔女という存在を立てたのである。 あの「ジャンヌダルク」も魔女として処刑され、 歴史上の悲劇の一つとなっている。

ゴースト(幽霊)

悪魔と関連して幽霊を少し紹介する。 幽霊は国によっては必ずしも悪い存在ではない。 地方によっては良い幽霊が目撃される家では 物件が高値で取引されることもあるという。 日本でも守護霊といったように霊は現在でも よく扱われ、歴史上では、霊界と行き来したという エマニュエル・スウェデンボルグが有名であるが、 近年では先祖や霊界からのメッセージなどを 伝えるといった人々もメディアで注目を浴びている。 人は死んだらどうなるのか。 この問いに対しての回答はその宗教などによって異なる。 例えば仏教では輪廻転生という考えがあるが、 キリスト教では天国・地獄のような別の世界があると考えられている。

最終章.悪魔・ゴーストの真実

今回は、悪魔、 魔術、ゴーストなどを関連付けて紹介してきた。 このように世界各地で悪魔、魔術などの 存在が考え、それに伴ってヒトラーが突き動かされたように、 戦争や魔女狩りなどといった様々な悲惨な事件とともに歴史は流れてきた。 結局悪魔という存在は何なのか。 現在科学をもってしてもその存在については終止符は打たれていない。 しかし、最近の研究ではゴーストなどの存在は 一種の脳内の活動によるものであるという可能性が指摘されている。 例えば強力な磁場や、精神的な要因などが複合的に これらの存在を作りだしていうということも考えられている。 ポルターガイスト現象については科学的に説明される こともあるが、解明出来ない現象も未だに存在している。 それは科学力によるものなのか、それとも…、 近年はテレビゲームソフトなどによって一層 悪魔などの存在が有る意味では身近なものとなっている。 また、最近は凶悪な犯罪が起き、 度々「悪魔」というキーワードが出てきて精神鑑定が行われている。 これは精神的によるものなのか、それとも…、 このように悪魔やゴーストなどに対する解答は現在では十分とはいえない状況にある。 ただ、一つ言える事は魔女狩りのように 悪魔や魔女という名目で実際の被害者を出したのは 私たち人間であるということだ。 悪魔…、彼らは実際に手を下さずとも 私たち人間の弱い心につけこむことによって世界を動かせることを知っているのかもしれない…
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