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クレオパトラ

担当:長官
クレオパトラの鼻は本当に高かったのか!?その正体に迫る!!
1.序章

絶世の美女といわれ、世界三大美女の一人に数えられる 「クレオパトラ(クレオパトラ7世)」は、 美女であると同時にかなりの策略家であったといわれている。 彼女はエジプト王国の最後の女王で、 エジプト王国征服を狙うローマの英雄「シーザー」「アントニー」は 相次いで彼女の虜となった。そのため、 後世になり「その鼻が低ければ歴史は変わった」という名言さえも 作られた。しかし、本当にクレオパトラは絶世の美女だったのだろうか…

補足
「世界三大美女」は国によって連想する人物が 異なっており、日本では一般的に「クレオパトラ」「小野小町」「楊貴妃」と言われている。

2.王女の即位と決断


(C)映画「シーザーとクレオパトラ」

クレオパトラは、エジプトの都であるアレキサンドリアに プトレマイオス朝の王女として生まれ、 若干18歳で、エジプトの女王に即位した。 彼女が即位してから3年後、ローマの英雄として知られていたシーザーは エジプトに矛先を向け、アレキサンドリアに入城した。 そこで、彼女は重大な決断を迫られる。 「ローマと戦う」か、「同盟関係を結ぶ」かという決断だ。 しかし、軍事力ではローマが圧倒的に優勢のため、 同盟関係はエジプト側がかなり不利になるということは誰もが想像していた。 そう、彼女の驚くべき行動をとる前までは…

3.驚くべき行動

彼女はこの緊迫した中で驚くべき行動を取った。 それは、同盟関係を結ぶために自らの身を 毛布でくるんで、贈り物としてシーザーに捧げるという行動だった。 これによりシーザーを射止め、ローマと同盟を結んだ。 これに反対した弟は殺害されたが、エジプトは平定された。 その後、シーザーとクレオパトラの間には息子(シーザリオン) が生まれたが、シーザーはクレオパトラと出会ってからわずか 4年後にローマの議会で殺害された。

4.シーザーの死

シーザーの死はクレオパトラとエジプトにとって 重大な意味を持っていた。 シーザーの死は同時にローマからエジプトを 守る後ろ盾が無くなった事を意味しているのだ。 これに対し、クレオパトラはまたしても驚くべき行動を取った。 シーザーに代わる人物として同じくローマの英雄 「アントニー」に接近したのだ。その後、彼女は彼の心をも射止める。

5.彼女の行動に対する批評

クレオパトラは後世からは2人の英雄を射止めた人物として 注目を浴びた。後世の歴史家達は彼女は「不謹慎な悪女」 と評価を下した。 18世紀の哲学者パスカルの言葉(下)

「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら世界の歴史は大きく変わっていただろう」

悪女といわれている中、地方によっては彼女を英雄と考えている。 それは、見方を変えれば、彼女がとった行動は 身を捧げてまでエジプトとその民を救ったといえるのだ。

6.クレオパトラの鼻の真実

当時の人物(顔)を再現しており、その信憑性が高いものは彫刻だろう。 クレオパトラの彫刻はグレコ・ローマン博物館に 展示されている。しかし、その彫刻は鼻がかけていて 推測できない。この彫刻から判断する限り 絶世の美人とはいえないように感じるが、 美は相対的なものなので参考にはならないかもしれない。 以前、「過去に遡るほど美は当時の風習を生かした 人が美人とされる傾向がある」と聞いたことがあるが、 これに該当している可能性もある。日本でも昔は長い黒髪が 美人とされていたように、現在の女性の理想とは必ずしも一致しない。 クレオパトラに対してプルルタークが書いた歴史書『英雄伝』 には「彼女(クレオパトラ)の美しさは並外れたものではなく、 見る人に衝撃を与えるというほどでもなかった」と書かれている。 この記述が正しければ彼女の外見は 少なからず「普通」であったといえるのではないだろうか。 すると、彼女の魅力は"他の何か"なのだろうか。


7.クレオパトラの魅力

『英雄伝』によるとクレオパトラの魅力は、見た目だけでは なかったようだ。では顔以外の他の要素を考えてみよう。 他の要素としてはまず性格や、声(話し方)なども考えられる。 さらに、この性格と話し方を形成するものとして環境・知識 が挙げられる。 クレオパトラが生まれたのはアレクサンドリアと先ほど述べたが、 実はこれが関係してくるのかもしれない。 アレクサンドリアといえば「図書館」というイメージが浮かぶ。 つまり、かなりの文化都市だった。 アレクサンドリアの図書は80万冊を越えていたといわれ、 知識文化の様子が想像できるだろう。 そのため、可能性でしかないが 「クレオパトラは教養があり、話し方が上手い」と考えることが出来る。 実際に、ピラミッド研究で知られている吉村作治教授 も「幅広い教養と、話し上手だったことが彼女の魅力だろう」 と説明している。また、以前見たTVでは「薄暗くてほとんど顔は見えなかっただろう」 と説明されていた。確かに薄暗い部屋では顔よりも 会話上手の女性の方が好まれる理想の姿だったのかもしれない。

8.最終章

以上、クレオパトラの魅力に迫ってきたが、 彫刻や、彫られたコインの顔を見る限り、やはり少なくとも クレオパトラの魅力は、見た目だけではなかったようだ。 当時、知識の都であったアレキサンドリアに 生まれた彼女はそこで様々な知識を吸収し、 王女という立場から話し方・接し方などを学び、 二人の英雄を虜にしたようだ。 彼女が絵画などで描かれたのは18世紀頃であり、 かなり先入観が入っていたと思われる。 そのため、今回は絵画などを説明には取り上げなかった。 先ほど掲載したが、哲学者パスカルも彼は18世紀の人物であり "当時の人"ではない。真実は時と共に虚実に変わってしまう可能性があるのだ。
当時のクレオパトラのアイメイクには、鉛が含まれていたそうです。 鉛は体内に取り込まれると非常な物質ですが、 眼病予防の効果もあったのではないかといわれているそうです。 当時の、感染症による死亡との比較によるリスクの比較になっているのかも知れません。
クレオパトラにまつわるエピソード

クレオパトラは「ヘビに胸を噛ませて死んだ」 という有名なエピソードがあります。
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