検索エンジンで来られた方は「トップページ」から他の不思議もご覧下さい(CRC JAPAN) 火星人の姿(続編) このページは続きの文章です。検索で来られた方は「こちら」からご覧下さい。 そして、望遠鏡はさらなる進化を遂げました。 反射望遠鏡が考え出されたのです。 物理で(N:ニュートン)という単位があります。 これは偉大なニュートンの功績を称えて付けられました。 このようにニュートンは望遠鏡以外でも運動の法則などで 有名で、ニュートンがいなければ今の物理は 何十年・もしくは何百年遅れていたといわれています。 そして、18世紀半ばには色消しレンズなども発明され、 反射望遠鏡は一躍その存在が知れ渡り、 今まで以上に天文学者は火星に興味を持ち、 積極的に観測されました。 そして、仕上げとしてイタリアのスキアパレリは 火星図を完成させたのです。 もちろん、この時は誰も世界が混乱の渦に巻き込まれるとは思いもしません。 スキアパレリはこの火星図をイタリア語で"すじ"を意味する 「カナリ」という名前をつけ、学会で発表しました。 実はこの名前が混乱を招いたのです… その後、その火星図の名前をフランスのフラマリオンが「カナル」と訳しました。 さらに、英語にも訳されました。訳は「キャナル」でした。 察しの良い方は既にお分かりになられたかもしれませんが、 「キャナル」は運河という意味を表します。 もちろん、スキアパレリのスケッチ自体が貴重な意味を持っていますが、 さらに運河と訳されることにより、「火星に運河があった!?」などと 思われ、注目され、混乱を招きました。 そして、この混乱はさらに次々にエスカレートしてゆくことになります。 火星に運河が見つかる。 このような記事はさらに人々の目をひきました。 運河ということは作成した人(正確には生物)が存在することになります。 そして、ここから徐々にタコ型の火星人というイメージが定着していくのです。 各種SF小説などで有名なH.Gウェルズ(Herbert George Wells)、 彼の書籍の『宇宙戦争』には火星人が登場します。 この中で描かれている火星人はインベーダー(侵略者)として 描かれています。 彼は火星人をタコ型として描いています。 理由は簡単で、高度な知性を持つことから、頭が大きく描かれており、 重力が少ないため、足は細く設定されました。 この「カナリ」という言葉の翻訳のすれ違いにより、 運河が存在することになり、火星人がいるという考えが定着していく中、 本格的に火星人を議論しようということになりました。 ローウェルは「火星人が極冠から乾燥した土地まで水を引くための運河である」 と考えました。そして、その後は非常に沢山の作者により取り上げられました。 そしてついに、 オーソン・ウェルズのドラマがドラマで放送されました。 彼のナレーションにより多くの人々を恐怖感に襲われたのです。 「ここで臨時ニュースが入りました。 たった今、火星人がニュージャージーに着陸しました。」 その彼の迫力にラジオを流していた人々はドアを急いで閉めて、 本気で最悪の事態だと思った人々が続出し、大きな混乱が襲いました。 実際に、これにより負傷者が出ているというからますます驚きです。 そして、人工衛星など科学が発達した今となっても、 「火星の人面岩」と言われている構造物など火星は私達に限りない興味と想像力をわかせているのです。 掲載していた一部画像について 掲載しておりました一部画像について著作権上の問題がありましたので 削除させていただきました。関係者の皆様にお詫び申し上げます。(2009/4/23) CRC不思議捜査官からの情報提供 CRC捜査官:東島 ラジオが発端の火星人襲来のような集団ヒステリーは数多く見られ、 1978年にジム・ジョーンズが率いていた 人民寺院では900人もの信者が集団自殺を行うという事件がありました。 「火星の人面岩」 「火星に水が存在する!?」 「宇宙の謎」 「宇宙人」 「宇宙人の目的」 「タイムトラベル」 「物理学の世界へ」 |